一周回って灯台下暗し



第一希望の施設に振られてしまったことで、また新たな施設探しを始めることになりました。こんな時に頼りになるのはやはり施設選びのプロである紹介センターの相談員さんです。これまでも多くの施設を紹介してもらいましたが、もう一度障害者の受け入れが可能な施設を探してもらうようにお願いしました。

その結果、紹介してくれたのが同じグループに属する、市内と隣市にある二つの施設。隣市にある施設は自宅から車で20分ほど、JRの駅からも少し離れた閑静な住宅街に建っている。市内の方は、JRと私鉄の両方の駅近くの便利なところにあり、建物も築二年ほどで新しい。しかし、その分、家賃とサービス利用料が少し高くなっている。

どちらを選ぶのかで少し迷ったが、まずは市内の施設の見学に行かせてもらった。自宅から2つ隣の駅前にあり、車なら5分ほど、自転車でも通える距離にある。実際に訪れると予想以上にきれいで、最初から老人ホームとして設計されていることもあり通路も広く、食堂や浴室などもよく考えて配置されていた。

館内を一通り見せてもらった。担当のマネージャーさんはいかにこの建物の作りがしっかりしているかについて熱く語っておられた。後で聞いたところによれば、マネージャーさんは某有名ハウスメーカー出身で、セカンドキャリアとして介護業界に来られたんだとか。なるほど。

もうひとつ、見学には紹介センターの相談員さんに加えて、ケアマネージャーさんにも同行してもらっていた。そうするとなんと、ここの施設長は以前、ケアマネさんの事業所の系列の特養で働いていたことがあり、顔見知りだとのこと。その特養にはボク自身もショートステイでお世話になっていて、聞いてみると利用しているフロアのリーダーをはじめ何人かのスタッフとは一緒に働いたこともあるらしい。なんという偶然。こんなつながりがあったとは、これも縁というものだろうか。

早速、体験入居を申し込んだところ、モデルルームに泊めてもらえるとのこと。体験入居は原則二泊三日となっているものの、希望すればそれ以上、三十泊三十一日でもOKで、実際にそれほど長く滞在した方もおられたのだそうだ。

体験入居は年が明けてからということに決まった。それについてはまた次回に。




振出しに戻ったサ高住選び



刀根山病院で施設入所の希望を伝え、介護施設照会センターに仲介をお願いしてから約8ヶ月、いくつかの施設の見学・体験入居を経て、ようやく希望する施設も決まり、そこが満室であった場合でも空きが出るまでのつなぎ(レスパイト)入居できる施設も見つかった。これで施設選びも終わりかなと思っていた。 

そして、第一希望の施設に空室状況を問い合わせるために電話をかけた。応対してくれたのは施設の見学や体験入居でお世話になった施設長さんだったが、ちょっと様子が変。なぜか歯切れが悪い。 詳しく聞いてみると、そこは隣市でいくつかの障害者を運営しているグループの一つなのだが、グループ全体の方針が入居者について市内在住の若い障害者を優先するということに変わったので、還暦を目前にしたボクを新たに受け入れるのは難しいということのようだ。 

それでも施設長さんは来週にも入居者の判定会議があるので、そこで入居できるように頑張ってみると言っていただけたのですが、やはり特例を認めることは無理ということでした。体験入居の時に合わせて入居の申込書を出していればなんとかなったかもしれないけれども、今となっては後の祭り。この時点で第一希望だった施設への入居は叶わぬ夢となりました。 

こうなった以上、それまでレスパイト入居先と考えていた施設に入居するのか、それともさらに施設探しを続けるのかを決めなくてはいけません、レスパイト入居にと考えていた施設も悪くはなかったのですが、入居を急いでいたわけでもなかったので、紹介センターの相談員の方にもう一度障害者が入居可能な施設を探していただくことになりました。

 続きはまた次回に。


【アフィリエイト広告】