コロナとポイ活のせいでゲーム廃人になりました

 



ブログの更新を一年以上も滞らせてしまった。その理由は体調不良だとかネタ切れといったものではなく、全てはいわゆる“ポイ活”にどっぷりとはまってしまったためなのだ。普段から時間を持て余していたところにコロナで外出もままならず、ホーム内での隔離生活が続いたことで何かせねばという思いからついポイ活に手を出してしまった。それからというもの、とにかく一日中少しの時間があればスマホを手に取ってゲームをするという生活が続いている。

いわゆるポイ活サイトでのポイントの貯め方としてはアンケートや買い物、サイト登録などに加えて、ゲーム案件と呼ばれるものがある。ゲームを新規インストールした後、指定のレベルまでプレイすることでポイントが貰えるというものだ。ゲーム案件は数百円、ものによっては数千円相当のポイントが貰える。ボクのようなホームで暇を持て余している高齢ニートにとっては時間も潰せるうえに小遣い稼ぎもできるという一石二鳥の代物である。

しかし、高額のポイントが貰えるだけあって指定期限内にミッションを達成するのはそう簡単ではない。多くの場合、少なくとも一日に数時間それも効率よくプレイしなければ期限内に達成できないような絶妙なレベルが指定されている。また、報酬対象になるのは初めてインストールしたゲームに限られるので、当然初見のゲームをプレイすることになる。

したがって、ゲームにあまり馴染みのないポイ活民はポイ活案件ゲーム専用の攻略サイトを参考にしながらプレイを進めていくのだが、これらの攻略サイトを運営しているのはあらゆるゲームに精通したいわゆる“ガチ勢”の人たちである。そこには30日以内の期限のゲーム案件を1週間で達成したとか、10日で達成する方法など書かれているが、ゲームにそれほど詳しくない、新しいことを覚えるのが苦手な高齢者がそんなにうまくいくことは滅多にない。そして、どうしてもミッションを達成できそうにない時には「課金」という禁断の秘薬に手を伸ばしてしまうことになる。

ほとんどのゲームでは序盤にビギナー向けの特典プランがあってそれに課金すれば比較的楽にミッションを達成できるが、ポイントを貰うためにプレイしているのにそれに課金するのは本末転倒と考えている無課金勢は相当な時間と労力を費やさねばならない。それでも途中でレベル上げが苦しくなり、ミッション達成が難しくなってきた時には、ここまで頑張ってきたのにここで諦めるわけにはいかないという思いが強くなる。いわゆる"損切り"ができないというやつである。となれば課金に頼ることになるが、その時には既にビギナー特典は終了しておりミッション達成のためにはより多くの課金が必要となる。そして一旦課金したゲームは心理的にアンインストールするともったいない気がしてミッション達成後もプレイし続けてしまう。また、課金していなくても長時間プレイしていると育成したゲームキャラに情が移ってやっぱりゲームを続けてしまう(※ソースはボク)よくできたシステムである。

かくして、今や「ミイラになったミイラ取り」、「海老に釣られた鯛」あるいは「虎穴に押し入ってまんまと虎に食べられてしまった無能の人」状態である。ただ、まだ救いがあるのは月に数万円もをゲームにつぎ込む廃課金者にまでは堕ちていないところだ。なんとかここで踏みとどまりたい。しかし、この先どうなることか。暇を金に変える目的で始めたはずなのに、ゲームに嵌りやすい性格だからソシャゲには手を出さないと決めていたはずなのに、今朝も目が覚めたら真っ先にゲームを立ち上げ、ログイン報酬のためのルーティーンをこなす作業から一日が始まった。それもこれもみんなコロナのせいだ!そうに違いない。



ホームの食堂で観る鬼滅の刃




今や社会現象とまでなっている「鬼滅の刃」ですが、それを知るきっかけとなったのは一年ほど前に若いスタッフからとにかく面白いから観てみてと勧められてアマゾンプライムで配信されていたアニメを観たのが最初だった。とにかく映像が綺麗なアニメだなというのが第一印象だったが、内容はかなりグロい。しかし、そのグロさの中に可哀想要素が上手く盛り込まれているところがこれほどの人気となった理由の一つなのだろう。まぁ禰豆子ちゃんも可愛いし、取りあえず嵌った。

その鬼滅の刃の劇場版「無限列車編」も観に行こう行こうと思っているうちに新型コロナでの緊急事態宣言が出されたりしたこともあって結局行けなかった。そうこうしているうちにテレビアニメの二期「吉原編」も近いうちに始まるという。これはもう観るしかないとメルカリでDVDを購入。せっかくのDVDを部屋の小さなテレビで、隣の入居者の迷惑とならないように小さな音で聴くのはもったいない。そこで食堂にある大画面テレビで観ることができないか施設長にお願いしてみたところ、あっさりOKの返事がもらえた。

サービスの時間を利用して観ることになった。ポテチと煎餅とジュースを用意して準備万端。DVDプレーヤーにディスクをセットして、テレビの入力を外部入力に切り替える。始まった!

「あれ?」

何か違和感がるなと思っていたら視覚障害者のための音声ガイドが入っていたのだ。設定から通常音声に戻そうとするも、うまくいかない。食堂には複数のテレビとDVDプレーヤーがあるために手元には3つのリモコンが並び、どれが今観ているテレビのでどれがDVDプレーヤーのかさえ分からない。仕方がないのでしばらくは音声ガイド付きで観ていたが、それだと映像や台詞に集中できない。魘夢の術にかかかった炭治郎らが夢を見ている辺りで我慢できずにもう一度音声の設定にチャレンジしたところ、あれほど苦労しても消せなかった音声ガイドがあっさりと消えて通常音声に戻った。

列車と一体化した魘夢との戦い。テレビとはいえ大きな画面で観ると迫力がある。それにテレビで放映されていたアニメに比べてスピーディーに話が進んでいく。やっとのことで魘夢を倒したと思ったら、息つく間もなく猗窩座の登場。煉獄さんとの死闘もあれよあれよと思う間に終わってしまった。そして感動する間も無くエンドロールが流れる。

「あれ?」

エンドロールの流れるスピードがやけに速い。テーマ曲「炎」もなんか変。そこでやっと気がついた。

なんとほぼ全編を早見再生で観ていたのだ。通常音声に戻すときにリモコンをあちこち弄っている際に知らぬ間に早見再生になってしまっていたようだ。話の展開が早過ぎるし、炭治郎の台詞もめちゃくちゃ早口なのはなんか変だなとは思っていたが、エンディングまでそのまま観てしまうとは。感動もそこそこで、何だかすごく損した気分だ。サービスの合間に後ろを通っていたスタッフは違和感に気づいていたけれども、ワザと早見再生にしているのだと思っていたとか。教えてくれれば良かったのに。


新型コロナで中国歴史ドラマに嵌る

 

新型コロナで外出もままならず、ホーム生活はただでさえ退屈だというのに、さらに時間を持て余すようになってしまった。そんな時の時間潰しにぴったりなのが中国歴史ドラマだ。平均して50話以上あり、一日に2話づつ観たとしても一つのドラマを見終わるまでにほぼ一ヵ月ほども楽しめる。セットも衣装も豪華だし、出演している役者も美男美女揃い。アマゾンプライム(アマプラ)でも数多く配信されている。今これを観ない手はない。21年6月末現在アマプラで無料で観ることのできるドラマの中からオススメの3作品の個人的感想を書いてみた。


琅琊榜(ろうやぼう)~麒麟の才子、 風雲起こす~

★★★★★

とにかく脚本が素晴らしい。綿密に練られたストーリーに片時も目が離せない。中国版エミー賞を受賞しただけのことはある。しかし、人間関係や宮廷内の組織の複雑さなど難解な部分が多く一回観たくらいではこの作品のもつ本来の面白さの半分も堪能できないだろう。そもそもタイトルになっている琅琊榜が何なのかが分からない。本編を観てもいまいちよく分からない。調べてみると琅琊というのは現在の山東省辺りを示す地名で、榜は立看板のこと。つまり琅琊榜とは琅琊にある格付け機関の琅琊閣が公表するランキングで今風に言うとオリコンやミシュランみたいなもののことらしい。

ストーリーは謀反の罪を負わされ、死に追いやられた一族と配下の赤焔軍の名誉回復と皇帝の後継争いを絡めた復讐劇なのだが、そんなにドロドロしていない。むしろ随所にある感動的なシーンが心に残る。その感動をより深いものにするためにも、この作品は二度三度観てほしい。わざわざそんなことを言わなくても全話観終わった後、きっともう一度観たくなるに違いない(だろうと思う)。背景を理解した上で観る二週目はさらに面白い。三週目にはこれまで見逃していた伏線を見つけたり、役者の表情や目線の僅かな違いに込められた意味が分かったりしてもっと面白い。そんな作品なのだ。


風中の縁

★★★

琅琊榜で主演したフー・ゴーが出ているというので観てみた。訳ありの美女を身分の高い二人の男が奪い合うという中国時代劇では定番となっている筋立て。琅琊榜と同じくここでもフー・ゴーは障害のある、石舫(豪商)の主人、九爺(きゅうや)という設定。自らが置かれた立場と障害故に愛する人に想いを伝えることができず、ようやく胸の内を告白するも時すでにお寿司。そして最期は愛する人の幸せのために・・・という切ない系ラブストーリーでもある。もちろん中国歴史ドラマではお約束となっている宮廷内の争いや復讐といった要素ももれなく含まれている。

このドラマでいい味出しているのが脇役の人たち。九爺の側近の石謹言(せき・きんげん)演じるワン・チュンユェンはこの他のいくつかのドラマにもキーパーソンとして出演している、いわゆる"中国時代劇でよく見る人"の一人だ。小太りの憎めない風貌のわりには結構強いのだが、何故かいつも最期は死ぬか殺されてしまう役柄が多い。もう一人は、ヒロイン莘月(しんげつ)が身を寄せることになる落玉坊の女将、紅姑(こうこ)。人情味があって男気?もある、いかにも歌舞坊の女将という感じの役どころ。声が似ているのか雰囲気なのかこの人が出てくる度に何故かタレントの清水ミチコが頭に思い浮かんだ。出演している中国の役者を日本の役者に例えて脳内で変換してみるのも中国ドラマの楽しみ方の一つだと思う。


「三国志-Secret of Three Kingdoms(三国機密)」

★★★★

一番最近観た作品。もし漢の献帝(劉協)が〇〇だったなら、もし劉協と司馬懿の関係が〇〇だったならという設定で描かれた本家中国版の新解釈三国志。このドラマを十二分に楽しむにはいわゆる正統派三国志の予習が必要だ。三国志に書かれた史実を知ってこそこのドラマの意外性が引き立つといえる。蜀を中心に書かれた三国志演義とは違って、魏が中心の話なので孔明も関羽も呂布も出てこない。しかし、三国志演義では枠役扱いだった郭嘉や荀彧が重要な人物として登場するのでこれはこれで面白い。

ストーリーは本当によくできているし、映像も綺麗で申し分ない。ただ、キャスティングがちょっといただけない。皇后の伏寿役のレジーナ・ワンは美しいが、皇帝の劉協との見た目の年齢差がありすぎ。司馬懿と唐瑛もそう。曹操にもがっかりした。三国志の英雄なのに最初に登場したときは「えっ、これが曹操?」と思ってしまったほど。もうちょっと何とかならなかったものか。

それでも邦画の「新解釈・三國志」の100倍は面白いと思う。そっちは観てないけど。また、司馬懿をメインにした「三国志~軍師連盟 司馬懿~」というドラマもあって、この作品で曹丕役だったタン・ジェンツーと荀彧役だったジーン・オウがそれぞれ司馬懿の息子・司馬昭、曹操の息子・曹植で出演しているのでそれもまた見てみたいものだ。


オンクレに嵌る ただし無課金

 


去年からオンラインクレーンゲーム、いわゆるオンクレというのをやり始めた。オンクレ自体は数年前からあったらしいが、新型コロナによる巣ごもり生活にマッチしたのかタイトーやセガといった大手だけでなく、今や10近くの業者が参入している。取っ掛かりは、auのスマートパスプレミアムに加入していればスペシャルログインポイントが貰えて、週に2、3回ほど無料でプレイできるサイトがあったから。物は試しとやってみたらビギナーズラックなのか数回目のチャレンジでフィギュアを獲得することができた。

プレイしたのはたこ焼き台と呼ばれる機種で、文字通りたこ焼き器のような台が下に置かれている。そこにアームで掴んだピンポン球を上から落として運良く焼き台の凹みに一つだけある当たり穴にピンポン球が着地すれば景品獲得となるというシステムである。一般的な二本の棒の上に置かれた箱をアームで少しずつ動かしながら下に落とすタイプの機種に比べれば、全くテクニックを必要としない、初心者向けの機種だ。



その後もたこ焼き台ばかりだが、ポコポコとフィギュアが獲れた。送られてきたフィギュアを居室に飾っておくと、スタッフから「何?可愛い。えっ、ゲームで取ったの?すご~ぃ!」などと煽てられたりもした。しかし、フィギュアをただ並べて飾っておくだけでは面白くないのでレイアウトをちょっと変えて遊んでみた。ナンパしようとRe:ゼロの猫レムに声を掛けるヒロアカの轟焦凍。しかし、耳を塞いで聞こえないふりをして足早に通り過ぎようとす猫レム。偶然その場面を目撃して驚く今カノの水着レムという修羅場を再現してみたのだが、「クールな轟くんのイメージが壊れる」と一部のスタッフからは不評だった。

オンクレで他の人がプレイしているのを観ていると2、3千円のフィギュアを獲るのに沼って数千円分のコインを注ぎ込んでいる場面に出くわすことも多い。確かに全然割りに合わないことは分かっているが、途中でやめられない気持ちも分からないではない。ゴトン病というのだそうだ。自分もそうなりそうで怖くてとても課金はできない。と、思っていた。しかし、海外のオンクレに課金してしまった。怪しいのは分かっていたが、新型iPhoneや希少フィギュアといった魅力的な景品とゲーム自体の面白さに負けてしまった。『キャンペーンでプレイコインが大幅値下げ!』の謳い文句にのせられて課金した数日後、購入したプレイコインはほぼ手付かずのまま残った状態でサイトに繋がらなくなり、アプリもストアから消えてしまった。

「やられた。」((((;゚Д゚)))))))

まさか突然飛ぶとは。自分だけはネット詐欺になんて引っかからないと思っていたので、かなりショックだった。幸い、返金請求が認められて課金した分の大半がアップルから戻ってきたものの、今後オンクレに課金はしないと心に誓った。



最近手に入れた、Fateというゲームキャラの葛飾北斎ちゃんを連れて京都祇園四条の巽橋と辰巳神社まで行ってきた。桜がもう終わりかけていて観光客は少なかったが、京都屈指の撮影スポットでいい歳をしたおじさん二人がフィギュアを前に「もうちょっと右」とか「もっとアップで」とか言いながら写真を撮っている様はちょっとイタい光景に映ったかもしれない。わがままに付き合ってくれたガイドヘルパーさん、本当にありがとうございました。


トレーナーをリフォームしてみた


 

障害を持って困ることの一つに身体の変形や手足の関節の拘縮などで衣服の脱ぎ着がしづらくなることがある。自宅にいるときは運動やストレッチにもなると思って自分で着替えていたが、ホームに入居してからは着替えはほぼ全てスタッフに介助してもらっている。これで随分と身体の負担は減り、楽になった。しかし、その分、衣服選びの基準はデザインがどうのとか色がどうのとかよりもより脱ぎ着の介助をしてもらいやすいことに重点を置くようになった。そういった脱ぎきしやすいと思われる衣類は主にネット通販で探すのだが、なかなか見つからないのが悩みとなっている。

ホーム内では上着はポロシャツを着ることが多い。なのでポロシャツを購入する時はなるべく伸縮性の良い素材で脱ぎ着が楽なものを選んでいる。伸縮性のあまりない生地だと腕や首を抜く時に窮屈になってスタッフから「大丈夫?痛くない?」といらぬ気を使わせてしまうことがあるからだ。問題は、ズボンである。特にウエストのゴムだ。ウエストのゴムは緩い方がいい。緩くても立って歩くわけではないのでずれ落ちるという心配はない。それにボクの場合、トイレ介助では便座に座ってから脱がせてもらうという形なのでできるだけウエストが広がる方がやりやすいのだ。

しかし、最近のジャージやスエットはどれもゴムが生地に縫い付けてあり、簡単に交換することができないようになっている。そのため、ウエストのゴムを替えようと思うと一旦全部解いてからもう一度縫い合わせるという鬼面倒くさい作業が必要になる。それではと、これをリフォーム専門店に持ち込んでやってもらうとなると元のジャージ以上の値段になってしまう。

しかし、捨てる神あれば拾う神あり。世の中には困っている障害者に手を差し伸べてくれる心優しい人たちもいるのだ。今住んでいる地域には介護が必要な人の衣料のリフォームを実費程度の料金でやってもらえるスーパー有難いボランティアグループがあり、これまでにもウエストゴムの交換だけでなく、ジャージタイプのズボンに前ボタンを付けて前の開くイージーパンツ風へのリフォームでもお世話になったことがある。



今回は、お気に入りのトレーナーを簡単に脱ぎ着できるように、その両脇から袖にかけて大きく開くように長めにファスナーを付けてもらうといった大胆なリフォームをお願いした。こうすると頭から被った時にファスナーで開いた両脇から腕を出すことができ、その後、手首だけを袖に通し、ファスナーを閉じると着衣完了となる。このやり方だと袖に腕を通すという作業がないので着るときに肩や肘の関節にほとんど負担をかけることがないだろうし、脱ぐときはファスナーを開いた後、両方の手首を抜けば、裾からたくしあげて頭を抜くだけでOKのはず。

実際に、この改造トレーナーを試してみたところ、確かに肩や腕を無理に曲げたり伸ばしたりすることなくするっと脱ぎ着することができた。介助してもらったホームのスタッフによれば、着る時にあちこちが開いているのでどこに腕を通せばいいのかパズルのようでちょっと戸惑うけれども慣れれば大丈夫。それに脱がす方はとっても簡単になったと言ってもらえた。思いつきでリフォームしてみたが、結構うまくいったみたいだ。上着の着脱に苦労しているという人は是非このリフォームを試してほしい。








ホームで迎えた二度目のお正月

 


ホームで迎えるお正月もこれで二度目となった。今年は新型コロナの影響で実家に帰る利用者も少なく、いつもと変わらない朝の風景。ただ、朝食だけはお正月らしくテーブルにはお雑煮とオードブル的なミニおせちが並んだ。おせちの中身は数の子や黒豆、それに蒲鉾など。お正月らしくていいんだけれども、どれもご飯のおかずにはならないものばかり。ご飯の代わりに金箔入りの日本酒でもあれば申し分ないのに、流石にそういう訳にはいかないのが辛いところだ。

お雑煮は関西風の白味噌仕立て。しかし、喉に詰まらせてしまう恐れがあるので、お餅は入っていない。その代わりに、餅的な謎の食材が使われていた。それは白い円筒形をしていて、食感はコメのつぶつぶ感のないきりたんぽに近い。気になったので、ググってみるとどうやら「やわらか福もち」という商品のようだ。うるち米と米粉こねたものを細いビニールチューブにパウチしてあり、見た目はほぼ白いウインナーソーセージである。餅の代替食材として介護現場では割と良く使われているものらしい。



昼食もまたお雑煮とおせち。それに白米ではなく、赤飯という取り合わせ。おせちには海老やブリの照り焼きもあって、朝食のよりもちょっと豪華になっていた。しかし、やっぱり日本酒が恋しい。他のホームでの勤務経験のあるスタッフによると、以前に勤めていたホームでは大晦日は自立している入居者が食堂でお酒を囲んで紅白を観るなんてことが許されていたのだとか。そこは少人数のユニット型ということで、スタッフの目が届きやすく入居者との信頼関係もあるのだろう。羨ましい限りである。結局、お酒を飲んだのは自室に戻ってから。アテは柿ピーとYouTube。70年代、80年代の紅白の動画を観ながらチビチビやるのも案外悪くない。やっぱジュリーは最高だわ。


ベッド周りの便利グッズ

 今、入居しているホームのすぐ向かいにスーパーがあり、おやつや日用品の買い物にとよく利用している。そのスーパーに最近100円ショップが広くなってリニューアルオープンした。元々あった100円ショップは狭くて店内まで車椅子が入ることができず、正面に陳列されている商品以外は自分で見て確認して買うことができ辛かった。それが通路も広くて商品も見やすいレイアウトになったので、買い物終わりにちょっと寄って便利そうなアイテムを探すのが楽しみの一つに加わった。

今回は、これまでに100円ショップで購入したものの中から、こんな風に使うことでベッド周りが便利になったグッズを紹介する。


◆ ウォールポケット

かわいいアニマル柄の小さなウォールポケット。本来は2、3個縦につなげて壁にぶら下げて使うものだが、それをベッド脇にぶら下げて軟膏や呼吸器のマスク装着時に使う傷テープなどを入れている。あと、まくら脇に置くと邪魔になる、普段はあまり使わないリモコンなどを収納しておくにも便利。ただ、ベッドから車いすへの移乗の時に時々車いすに引っかかってしまうのが難点だ。


◆ どこでもペタっとゴミ袋

ポリ袋の縁に粘着テープが付いていてデスクの横などに貼り付けて使うゴミ袋。袋部分に水切り用の穴が開いていて台所のシンクで使う生ゴミ用のと穴のない一般用の2種類がある。これをベッドの柵に貼り付けてティッシュや体拭きを捨てるのに使っている。上の画像のは台所用の穴あきタイプだが使用に問題はない。


◆ ポーチ型ウェットティッシュケース

ホームでは毎日お風呂に入れる訳ではない。部屋が暑かったりして汗をかいたので、寝る前にちょっと身体をさっぱりさせておきたい時用に枕元に市販の身体拭きシートを置いてそれを使っていた。しかし、見栄えも悪いし、使っているうちに蓋のシールがしっかりと閉まらないために最後の方はシートが乾燥してしまうという欠点があった。

かといって、枕元にボックス型のウエットティッシュケースを置くスペースはもうない。すでにテレビ、エアコン、天井灯のリモコン、ナースコール、スマートフォン、ミュージックプレーヤー、さらにティッシュボックスもあり、それだけでもカオス状態になっているのだ。

そんな時に見つけたのがポーチ型ウェットティッシュケース。身体拭きのシールを剥がしてそのままポーチの中に入れるだけ。身体拭きをそのまま置くよりも見た目もいいし、何よりシートが少なくなってきても乾燥しないのがいい。女性スタッフにも「何これ?かわいい」「便利そう、私も欲しい」と好評だ。



【アフィリエイト広告】