第三のタイプ、ユニットケア型施設



これまでは自宅から近い小規模な施設を選んで見学・体験入居を行なっていました。しかし、もっといろいろな施設を見た上で入居施設を決めたいと思い、自宅から少し遠い施設や大規模な施設も候補に入れたことで選択肢に加わった施設は大きく増えました。 

ところが、障害者総合支援法に基づいてボクのような重度の障害者を受け入れている施設は大規模な施設と言えどもそれほど多くないのが現状です。たとえホームページに受け入れ可能と記載されていところでも、問い合わせてみると、過去には障害者も受け入れていたが、現在は体制が整っていないので入居は断っているといった場合がありました。 

そのような中、紹介センターからいただいたパンフレットの中にはなかったのですが、ネットの情報をもとに障害者を受け入れてもらえそうな施設をいくつかピックアップし、紹介センターの相談員さんに問い合わせてみました。

するとそのうちの一つは障害者の受け入れが可能で、提携もしているということだったので見学の仲介をお願いしました。 そこは自宅から車で20分ほどと少し離れたところにあるサービス付き高齢者住宅(サ高住)で、定員70名と比較的大きな施設でした。設備や周辺環境などの条件も悪くなかったので、その場で体験入居を申し込み、数週間後には体験入居となりました。 

実際に体験入居して分かったことはそこがユニットケアと呼ばれる介護システムを採用していること。ユニットケアでは10人程度の少人数のグループを単位として専任のスタッフがケアにあたるので大人数の施設でも小規模な施設のようなアットホームな環境が感じられるというメリットがあります。 また、この施設は食事はフロアごとのユニットでいただくのですが、レクリエーションなどはユニットを超えて全入居者の中から希望者が集まって行うといったように入居者間のコミュニケーションにも配慮がなされていました。 

自宅から少し離れていて、車でしか通えないという点は気になりましたが、体験入居でもスタッフの方にはよくしていただいたことから、ここもいいかなという気になりました。 

しかし、最初に体験入居に行った施設の印象があまりにも強かったので、そこに空きが出るまでのいわゆるレスパイト入居という形で利用させてもらおうかな、いろいろ見てきたけれども施設選びもこれで打ち止めかな、などと都合のいいことを考えていました。 ところが、世の中そんなにはうまくいかないもので想定外の事態が起こってしまいました。

それについてはまた次の記事で…

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