それは刀根山病院から始まった



大阪の豊中市にある刀根山病院には、筋ジストロフィー専門の外来と病棟がある。ボクは十数年前からそこで年に2回の定期検診を受けており、4年前に呼吸器を使用するようになってからは毎年1週間ほど呼吸器のオーバーホールを兼ねた経過観察入院でもお世話になっている。

今週が今年最初の定期検診の予定日なのだが、考えてみるとサービス付き高齢者向け住宅(以下、サ高住)への住み替えはまさに去年の3月の検診の時に先生にそのことを相談したのが始まりだった。

刀根山病院には、在宅患者と行政サービス機関や在宅サービス提供事業者との情報交換を円滑に行うための地域ネットワークセンター(以前は地域医療連携室といった名前だったように思う)がある。

その後の経過観察入院の際に地域ネットワークセンターの医療ソーシャルワーカーさんとの面談の機会を設けていただいた。そこで刀根山病院の近くの施設であれば、センターから直接入所を仲介することも可能だが、自宅近くの施設への入所を希望するのならば、センターとしても伝はないので、介護施設紹介センターを利用するのがよいのではないかとアドバイスを受けた。

介護施設紹介センターというのは老人ホームや障害者施設などの施設選びから入所までを仲介するエージェントで、利用者の希望に沿った施設の紹介から見学の同行といったサービスに加えて、事業所によっては入所後の様々な相談にのってもらえるところもある。

その時には自分のような高齢の障害者を受け入れてくれる介護施設についての知識がほとんどなかったこともあり、紹介センターの利用をお願いしたところ、ソーシャルワーカーさんから全国的に展開している事業者と自宅のある地域に強みを持つ事業者の2社を紹介していただいた。

それまで漠然と考えていた介護施設への住み替えがいよいよ実現に向かって踏み出し、今日に至るまでの約一年に渡るサ高住選びが始まった瞬間である。




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