終活と断捨離とメルカリと

 


ホームに入居して一年を過ぎたというのにまだ部屋には片付いていない段ボールがあり、実家には引っ越しで運びきれなかった荷物も残っている。

その大半が趣味で集めた文房具やカメラ関連機材。ほんの一瞬だったけどアフィリエイトで濡れ手に粟の不労所得が転がり込んできた時期があり、調子に乗って楽天やヤフオクで買い漁ってしまった。なので、一つ一つに思い入れがあってどうしても手放せないなどということはなくて、もし気に入って使ってもらえるのなら、そういった人に譲りたいというかできれば買ってもらいたいと思っていた。

これまでは使わなくなったアイテムはヤフオクに出品していたけれどもたまにしか使わないのでYahooプライム利用料がネックだった。それに、最近はヤフオクよりもメルカリの方が売れやすいらしいし、利用料もかからないのでそっちに出品することにした。終活の一環としてコレクション整理にメルカリを利用する高齢者も増えているらしい。

まず、一つ二つ安いものを購入してシステムを理解した後、いよいよ出品。最初なので取り敢えず売れそうなものをいくつか選び、販売価格は安めに設定した。出品後、次々と『いいね!』はもらえたものの一向に購入されない。『いいね!』は“欲しい”ではなくて、“もうちょっと値段下げて”の意味だと分かったのはしばらくしてから。それでもちょこちょこ売れて、「良かった」の評価も増えてきたのでいよいよ本格的に出品しようかと思っていたときにちょっとしたアクシデントが!システム手帳の購入者からこんな評価コメントをもらってしまった。

写真では、革製品のように見せていましたが、現品は合皮製で、しかも、金具が剥がれています。多少の傷どころか使用できないゴミ。メルカリならではの出品者です。
全く心当たりのないデタラメ。一体何が気に障ったのだろう?ヤフオクでも100回以上の取り引き経験があるけれども、こんな評価をもらったことはなかった。メルカリをやっていると時々クマに出くわすことがあるとは聞いていたが、突然トラに襲われたよう。さすがにこれを見たときは心が折れて、しばらくの間全ての出品中のアイテムを公開停止にしたほど。

とは言っても、今さら人の減ったヤフオクに戻るわけにもいかず、新たにアカウントを取り直すのも面倒くさいので、スネに傷持つアカウントで今も少しづつ出品を続けている。それにしてもなかなか売れない。ダンボールが片付くのはまだだいぶ先になりそうだ。


コロナ給付金が人をダメにする?




タブレットを無事設置することができて次はパソコンっと、電源を入れ、パスワード入力でいつもの画面。しばらく使っていなかったので未読メールの整理をしないと思っていつものメールソフトを立ち上げたものの、あれ?ネットに繋がらない。

何故かWiFiに接続できていないようだ。スマホで調べた解決法をいろいろ試したり、メーカーのサポートに連絡したりしたけれどもどれもダメ。それではとフリーWiFiが使える近くのコンビニにパソコンを持ち込んだりしたもののそれでもダメ。パソコンを初期化して再設定するか、それとも新しいパソコンを購入するかのどちらかしかない模様。

使用していたWindowsのバージョンのサポートも終わるようなので、思い切って新しいパソコンを購入することに決めた。将来、ベッドにアームで固定して寝ながら操作ができるようにとタブレット型かディスプレイ部分が分離できる2in1タイプのものを探して、最終的にASUSの安い2in1タイプのにした。

趣味でやっている音楽や動画の編集なんかはWiFiに繋がっていなくてもできるのでそのまま旧機で、ネットショッピングや銀行のオンライン取引は新機でと使い分けていた。それが一年前のこと。

最近は動画編集などの時間のかかる作業を机の前に座って続けるのが少し辛くなり始めてきた。普通の人は負荷をかけた運動で筋肉細胞が壊されてもより強い筋肉に再生されるのだが、筋ジス患者の場合は筋肉疲労で筋肉細胞が損傷してしまうと再生されにくく、萎縮が進んでしまうと考えられている。

これ以上体に負担をかけないためにベッドに寝たままでもパソコンを操作できるようなアームスタンドを使うことも考えないといけない時期かもしれない。先月、年に一度の経過観察入院の際にも作業療法士の先生ともそんな話をしてワイヤレスのトラックボールやリングマウスを試用させてもらった。

しかし、それをしてしまうとますますベッドで過ごす時間が増えて、動かなくなることで筋肉が痩せたり、関節の拘縮が進んでしまうのではというジレンマもある。それにベッドに取り付けるタイプのアームスタンドは人をグータラにしてしまうことから『ダメ人間製造装置』とも呼ばれているらしい。でもまあ10万円の臨時収入もあったし、楽したいし、付けてしまうんだろうなぁ。コロナ給付金でまた一人ダメ人間ができあがりそうだ。


引っ越しとベッドサイドタブレット



もうすぐホームに入居して一年になろうとしている。もう一年になるのかというのが正直な感想だ。一年前の引っ越しの際には、引っ越し業者がなかなか決まらなかったり、日にちが大阪のG20と重なったりといろいろあったものの、引っ越し自体はまあまあスムーズに終えることができた。

引っ越しの荷物はちょうど軽トラ一台分。事前にタイルカーペットを敷いたり、カーテンを取り付けたりととりあえず準備は済ませておいたので、荷物の搬入から、ベッドの組み立てとセッティング、ラックや衣装ケースの配置もテキパキと進み、1時間もかからずに終了。10個ほどの段ボールの蓋を開けるのもさておいて、最初にしたのはベッドサイドへのKindleタブレットの取り付けだ。

老後の楽しみにと撮り溜めた大量のDVDも持ってきていたが、それを観ようにも新しい部屋にはまだテレビがない。持て余すほどある暇な時間をやり過ごすためには当分の間このタブレットとAmazonプライムビデオだけが頼りなのだ。



タブレットはショートステイ用に購入したもので、ショートステイの間はradikoや取り込んだ音楽を聴くのに使っていた。しかし、ショートステイ先では何故かradikoの位置認証が上手くいかず関東のラジオ局しか聞くことができなかった。もしかしたらこのホームでも、と心配していたが、radikoを起動して見ると無事選局画面に地元大阪の放送局が表示されホッとした。

平日は朝から夕食前までFM COCOLOをつけっぱ、そして週末になるとradikoのタイムフリー機能でFM OH!のしゅくちゃんのMarché CoucouとキヨピーのLOVE FLAPを聴くというほぼ自宅にいる時と変わらない生活スタイルをホームでも送れるようになった。FM COCOLOはリスナーも同世代の人が多く、かかる曲も80年代、90年代のものが中心なのでBGM代わりに聴くにはぴったりなのだ。ヒロさんがリタイヤされたのは残念だけれどもコングさんもメメさんも安定の心地よさ。

ショートステイでは居室にテレビがあったのでわざわざタブレットでビデオを観ることはなかった。しかし、ホームにはテレビがまだなく、夕食後部屋に戻ってから就寝までの時間潰しはもっぱらAmazonプライムビデオのお世話になることに。

最初の頃はプライムビデオにある中国時代劇ドラマと孤独のグルメシリーズを片っ端から観ていた。中国時代劇ドラマはセットも豪華で女優さんも綺麗な人が多いので自宅にいる時からケーブルテレビのチャンネル銀河などで放送されているのをよく観ていた。プライムビデオにもまだ観たことのないのが結構登録されていたのでテレビを買うまでの間の時間潰しには十分だった。



最近、スタッフさんから面白いよと「鬼滅の刃」を教えてもらった。この歳で今更アニメとも思ったが、一話、二話と観ているうちにどっぷりハマってしまった。今では、若いスタッフさん達と『どの柱が好き?』などと鬼滅談議を楽しんでいる。


春なのに‥コロナのせいで




今年は二月三月が異常に暖かく、桜の開花も早くて入学式の頃には散ってしまってるんじゃないかと言われていたけれど、蓋を開けてみれば開花は例年よりも少し早かったくらいで、その後も雨や強風で散ってしまうこともなく、満開の桜を楽しめる期間も長かったはずなのに、何もかもがコロナのせいでもうめちゃくちゃ。

新型コロナの感染拡大が心配されるようになってからホームでの生活がどのように変わったか、変わっていないことも含めて書いていきます。

まずは外からの人の出入りが制限されるようになったこと。エントランスには以前から消毒液が置かれていたもののあまり使う人はいなかった。これがコロナ後は入館の際には必ず消毒液で手指の消毒をしてもらうようになり、非接触タイプの体温計での体温測定も決まりとなった。それに不要不急の外出は自粛するようにという要請が相まって入居者の家族さんの面会もめっきりと減り、家族さんの差し入れなども入り口の事務所に預けて会わずに帰るといったこともあるようだ。

さらに、先月からは入居者のデイサービスの利用も中止されている。デイサービスには各所のホームから利用者が集まるので、そこがクラスター化すると連鎖反応的に地域のホームに感染が拡大する可能性があるので致し方ないとしても、単調なホーム生活でデイサービスを楽しみにしている入居者も多いので長期にわたっての中止となれば、それはそれでストレスの要因になるのではという気がする。

入居者だけでなく、いやそれ以上にコロナの影響を受けているのがホームで働くスタッフの人たちだ。スタッフの中には小学生以下のお子さんのいる人も多い。学校が休校となって昼間お子さんの面倒を見てもらえる人が見つからなければ休まざるを得ず、その分出勤しているスタッフの負担が増すことになってしまう。ただでさえ人手不足なのに本当にギリギリで持ち堪えている状態だ。

とはいえ、入居者に影響が出ないように頑張ってくれているスタッフの皆さんのおかげでホーム内での日々の暮らしは食事前の手の消毒が義務付けられたくらいで特に変わっていない。

外出支援でも、電車やバスといった公共交通機関を使っての遠出は流石にできないが、すぐ近所にあるスーパーへの買い物はこれまで通り可能だ。しかし、スーパーのレジ待ちの列はいわゆるソーシャルディスタンスとかで間隔を取るように決められていて、レジ打ちの店員との間に透明のビニールが貼られるようになった。そんなこともあってスタッフの方に買い物代行を頼むことが増えた。

こんな状態がいつまで続くのか、暖かくなることでインフルエンザと同じようにウイルスの活動も治ることを願うばかりだ。来月にでも支給される(だろう?)10万円の給付金目当で、何を買おうかAmazonや楽天のサイトを徘徊することだけが楽しみな今日この頃である。


失敗しない老人ホーム選びのポイント 4. ローカルルール編


老人ホームの中でもサービス付き高齢者向け住宅、いわゆるサ高住と呼ばれるところはホームごとに様々な特徴があります。中にはパンフレットやホームページには書かれていないホーム独自のルールを定めているところもありました。これまでに見学などで実際に見聞きしたユニークなルールをいくつか紹介します。


1. 喫煙可・飲酒可


サービス付き高齢者向け住宅、いわゆるサ高住では喫煙スペースが設けられていたり、居室中での飲酒が認められているところも結構あります。他の入居者の迷惑にならなければ、長年続けてきた習慣を辞めさせるのはかえって良くないということでしょうか。

2. ペット同居可


実際に見学に行ったホームにはありませんでしたが、取り寄せたパンフレットの中にはペットとの同居可能なホームがありました。長年一緒に暮らし、心の支えにもなっているペットと共に残りの人生を送りたいというニーズに対応したサービスといえるでしょう。それだけでなく、アニマルセラピーの考えを取り入れ、ホーム自体がペットを飼っているところもあるようです。

3. 備品は全てレンタルで


ベッド、テレビ、冷蔵庫、タンスなど部屋の備品のほぼ全てについて私物の持ち込みが禁止され、指定の業者からのレンタルの利用に限られるといったホームもありました。いわゆる囲い込みの一種なのでしょうが、そこは家賃が他に比べて安くなっていました。他のホーム、例えば特養の空き待ちのための短期入所と考えるのならば、こういったところもいいかもしれません。

4. 冷蔵庫持ち込み禁止


これまで見学に行ったホームの中で1カ所だけですが、居室への冷蔵庫の持ち込みを禁止しているところがありました。話によれば、光熱費は一律負担なので電気消費量の多い冷蔵庫の持ち込みを認めると使っている人とそうでない人に不公平が生じるからというものでした。それ以上は聞きませんでしたが、本当のところは高齢者は食べ残したものでも冷蔵庫にさえ入れておけば永久に保存できるかのように思って賞味期限を過ぎた食べ物でも平気で食べてしまうのを防ぐためなのではないかと思われます。

5. ナースコールに料金


ナースコール一回につき幾らかの料金がかかるというもの。最初に施設見学でこれを聞いたときには驚きましたが。訳を聞くとなるほどと納得しました。というのも、通常は当然のことながらコールは無料なのですが、一日に数十回の規定回数があって、それを超えると料金が発生するとのこと。居住者の中には大した用事がなくても昼夜を問わず日に何度もコールを連打する方がいたのだそう。コールがあれば行かないわけにはいかず、そうなると他の業務にも関わるということで、その予防的対策としてこういった規則を設けたという説明でした。実際にコールの回数を数えて料金を請求したことがあるのかどうかについては聞きませんでした。

6. 指定時間外のトイレ介助は別料金


あるホームでは排泄介助の時間が決められていて、それ以外の時にトイレに行きたくなった場合は原則として我慢するかオムツで対応し、どうしてもトイレ介助を望むのであれば、別料金で対応しますという説明を受けました。ちょっと驚いたけれども、そのホームは他のホームに比べてサービス利用料が安く、一日に一度程度なら指定時間外の利用料金を足しても高いというほどでもありませんでした。サービスの時間が決まっていればスタッフも働きやすいだろうし、トイレ介助が必要でない人にとっては利用料が安いという、双方にメリットがあります。どこのホームも人手不足で困っている今、利用する側としてはちょっと複雑なところもありますが、こういった介護士が働きやすいシステムもありかなと思いました。

失敗しない老人ホーム選びのポイント 3. 体験入居編


体験入居ではパンフレットに書かれた情報や見学の際の説明では分からない部分を確認することができるので、入居するホームを決める前には少なくとも一度は体験入居を行っておくことをお薦めします。

ここではいくつかのホームで実際に体験入居した経験をもとに一味違った切り口から体験入居の手順と確認すべきポイントについて説明します。


1. 体験入居の手順


多くのホームでは入居希望者を対象とした体験入居を実施しています。しかし、中には空き部屋がなかったりスタッフの負担が大きいことを理由に体験入居を受け入れていないホームもあるのでこの点は見学の際に確認することが必要です。

体験入居が可能なホームであれば大抵の場合見学の際に体験入居の予約をすることができます。一泊だけのところもあるようですが、スタッフが日によって変わることなどを考えれば少なくとも二泊三日以上が望ましいです。体験入居にかかる費用は二泊三日で平均1万5千円ほどです。

2. 体験入居中に確認すべきこと


2-1. 居室の環境


まずは日当たりや騒音といった居室の環境を確認しましょう。ただし、体験入居で用意された部屋は南向きで明るいけれども、実際に入居する部屋は北向きといったこともあるので、その辺りは注意が必要です。また、幹線道路に面していて夜中でもうるさいとかはもちろんですが、入居者の中には生活リズムが昼夜逆転して深夜に徘徊する人がいてその足音が気になるといったこともあり得ます。そういったことが気になる人は入居する部屋の階数や位置の希望をはっきりと伝えておきましょう。

2-2. 設備の使い勝手


居室の収納スペースは十分か、洗面やトイレは使い良いか、必要なところに手すりがあるかなどを確認しましょう。例えば、右手に麻痺があるのにトイレの手すりが右側にしかないというのでは困ります。また、車いすを使用している場合は洗面やテーブルの高さがあっているかどうかも重要です。

2-3. テレビ・通信環境


居室ではどうしてもテレビを観て過ごすことが多くなります。例えば、スポーツ観戦が趣味という人にとっては地上波だけでなく、BSが視聴できることは大きなメリットになります。さらに、ホームによっては受信料を支払えばケーブルテレビまで視聴できるところもあるようです。

また、家族との連絡に携帯電話を使うのであれば、使用している携帯電話のキャリアの電波状態もチェックしておきましょう。さらに、パソコンやスマホも使いたい場合にはモバイルWiFiを使うことになります。その場合には、どのキャリアの回線が繋がりやすいのかをスタッフの人に聞いてみるとよいでしょう。これまでに体験入居したホームの中にはWiFiが利用可能なところもありました。

2-4. スタッフや入居者とのコミュニケーション


ホームの雰囲気が一番よく分かるのはなんといっても食事の時間です。入居者が余裕をもってそれぞれの席について配膳までの間や食後に会話を楽しんでいるところもあれば、入居者が来た順に配膳され、食べ終わるとすぐに居室に戻されるといったところもあります。これはどちらが良いということではなく、どちらが合っているかで、アットホームな雰囲気を望むのであれば前者を、自分の生活ペースを大切にしたいのであれば後者のホームを選べばよいのです。

最後になりましたが、ホーム選びで最も重要なことはやはり人、つまりは毎日の介護にあたってくれるスタッフの方たちです。入居者の数に比べてスタッフが少なすぎはしないか、スタッフ間のチームワークは取れているかなどを確認しましょう。気が合ってなんでも相談できるスタッフがいるというのは心強いものです。体験入居の間にそのようなスタッフと出会えることができれば、入居を決める大きな要素になるでしょう。ただし、どこも人手不足でパートや派遣で来ているスタッフも多いので、いいスタッフがいるからこのホームに決めたのに入居後何ヶ月も経たないのにその人が辞めてしまったということもあり得ることを理解しておく必要があります。


失敗しない老人ホーム選びのポイント  2. 見学編


取り寄せたパンフレットに書かれた内容を比較し、その中から希望する条件に合うホームを選んだところで、いよいよ見学の申し込みということになります。ここでは見学の手順や注意すべきことについて説明します。


1. 希望条件の優先順位の決定・質問事項の確認


見学に行く前にしておくべきことがあります。それはホームを選ぶ上で希望する条件の優先順位を決めておくことです。立地なのか費用なのか、それとも設備やサービスなのか、100%希望通りのホームに出会えるなどということはまずありません。どの条件を優先し、どこなら妥協できるのかを 決めておかないと見学に行ってもホームの説明を聞くだけで終わってしまい、いつまでも入居するホームが決まらないということになってしまいます。

もう一つは絶対に譲れない条件をはっきりさせておくこと。ボクの場合は、自宅で使っていた超低床タイプの電動ベッドを持ち込めることと夜間に人工呼吸器を使用できることの二つが絶対条件で、見学の時に必ず確認するようにしていました。大切なことは聞き忘れることのないようにメモしておくのに加えて、見学に行く前に同行者全員で希望条件を共有しておくのがよいでしょう。

2. 見学予約の仕方


次は見学の日時を予約することになります。施設長あるいは担当者によるホームの説明と案内、そして個別の質問、合わせておおよそ2時間程度、比較的スタッフに余裕のある昼食後あたりがよいと思います。昼食時間に合わせて見学するのがよいと書かれたサイトもありますが、体験入居を予定しているのであれば、そのときに分かることなのでそんな忙しい時間にわざわざ行くことはありません。

予約はパンフレットやホームページに書かれている電話番号から行います。時間と同行者の人数、車で行く場合は駐車場が使用できるかどうかも確認しておきましょう。ホームによっては車で送迎してもらえる場合もあります。紹介センターを利用している場合は、相談員が見学の日時の調整など面倒な段取りも全てやってくれます。

3. 見学に誰と行くか


今入居しているホームにもよく入居希望者の家族の方が来られています。中には親族一同かと思うほど多人数で来られている場合もありますが、あまり人数が多いと肝心の聞きたいことが十分に聞くことができないのではないかと他人事ながら心配になります。 ボクの場合は、同居している姉と紹介センターの相談員の方、それに都合がつく場合にはケアマネさんにも同行してもらいました。同じメンバーでいくつかのホームの見学を経るうちに、基本的な希望条件をボクと姉で確認した後、ホームのシステムや提供されるサービスなどの専門的なことは相談員の方とケアマネさんに任せるといったように自然と役割分担ができ、短時間でも内容のある見学ができるようになったと思います。

4. 見るべきは廊下の壁

見学の際には居住スペースや食堂、浴室などの設備を案内してもらえるでしょう。元々社員寮であった建物をリノベーションしてホームに作り替えた場合などでは部屋にミニキッチンやシャワースペースまであるところもありますが、法律で個室の広さが決められていることもあり、部屋のつくりはどこも似たり寄ったりです。しかし、この時、注目してもらいたいのは部屋ではなく、エレベーターホールや廊下の壁です。

そこにはその週の食事の献立表であったり、行事やレクリエーションの日程の書き込まれたカレンダー、誕生日会で撮影された写真、入居者が描いた絵や習字の作品など様々なものが貼られていることが多いです。それらを見ることで入居前にホームの日常の雰囲気を感じとることができます。

入居後にレクリエーションやサークル活動で他の入居者との触れ合いを楽しみにしているのであれば、壁に貼られた展示物が大いに参考になるのではないかと思います。

5. ホームの周辺環境の確認


見学のときに確認するのはホームの設備やサービスだけではありません。ホームの周囲の環境を確かめておくことも大切です。入居してから分ったのですが、日用品やおやつに食べるお菓子が買えるようなスーパーやコンビニが近くにあるというのはかなり重要なポイントです。

また、家族が面会に来るときに車を止められる場所が近くにあるかどうかも確認しておいた方がよいでしょう。ホームの駐車場は時間帯によってはデイサービスの送迎の車の駐車スペースとして使われることが多いので、駐車場があるからといっていつでも使える訳ではありません。

これは特殊な例ですが、ここ数年毎年のように水害に見舞われた地域で老人ホームの入居者が避難することができず、ホームに取り残され孤立してしまうといったニュースを目にするようになりました。これからは自治体の発行するハザードマップなどでホームのある場所の安全性を検討する必要があるかもしれません。


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